昆布漁師の朝は早い。
その日ぼくは、ダイスケ的にせめて前向きに見せたいと夜型の体質を変えるため、4:00に起きて仕事をしておったそうな。捗る捗る。
ー 5:00
スマホがブルっとなってブルっとなった。マイメンNちゃんから突然のお誘いだった。
「なまら突然だけど6:30から昆布干さない?」
これって奇跡だよね?
昨日までなら絶対寝てるよ?
行くよ、行く行く!
5:45に起きてきたマイボーイを勢いで連れ出して、一路イタンキ漁港へ。
まちはすでに目覚め始めていた。
漁港に着いて、他のお手伝いの方とお魚(キュウリ、マス)を眺めてるとNちゃん到着。
みんなでお魚をひとしきり眺めていると、昆布のカタマリを積んだ漁船が構内に戻ってきた。
Nちゃん「あー、ちがうか」
船が違うらしい。
再びお魚を眺める。少し飽きてきている。
昆布を干したい。
遠くに別のエンジン音。
Nちゃん「ちがう」
また別のエンジン音。
Nちゃん「チガウ」
またまた別のエンジン音。
Nちゃん「チガウ」
・・・
なかなかお目当ての漁師さんが戻ってこないので、先に戻ってきてる漁師さんのお手伝いをさせてもうことに!
だって幼稚園あるし!
朝ごはん食べなきゃだし!
昆布をクレーンで豪快に船から引き上げる。
手際いいなあ、さすがプロ。
ダマになっている昆布のカタマリから根っこを探し、時にやさしく時に大胆に引っこ抜き、徐々にダマをほぐしていく。
思ったよりヌメらないが、重いぜ!
マイサンもお手伝い。
案外自分から行けて父としては嬉しい限り。
体験メニュー以外で昆布干しの手伝いなんて、なかなかできない経験だぞう。
Nちゃんありがとう。
昆布の束をびゃーっと並べて広げて根っこを切っていく。
昆布漁は専用のながーい木のぼっこで絡めて、海の中から引っこ抜く漁。
アベンジャーズにやってもらうレベルのパワーがいる仕事なのだ。
そのため漁師の高齢化が進む今、昆布を採れる人はどんどん少なくなっているのだそう。
普段から気にして生活することが少ない昆布だけど、おいしい日本食に欠かせない縁の下の力持ちだ。
そして室蘭は「真昆布」「三石昆布」「ヤヤン昆布」と、たくさんの昆布が採れる好漁場である事実は、もっと気にしてよい話題だなあと思う。
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