小たたら製鉄操業

スサノオノミコトがヤマタノオロチを倒し、その尻尾から草薙剣を得たという伝説。
一説によると、このお話はたたら製鉄とその鉄から生まれた鉄の剣(当時最強)を示しているのだとか。

たたら製鉄の技術を元に、室蘭の先人達が編み出した「小たたら製鉄」。
BROCKENではその方法論を「室蘭・登別たたらの会」に師事し研究。全国的にも希少なたたら製鉄の操業を、「鉄のまち・室蘭」で楽しめる体験メニューとして磨き上げています。

小たたら製鉄の流れ

■材料準備

①炭切り
1回に使う木炭の量はおよそ45kg。スムーズな操業のためには、買ってきた木炭を操業用の大きさに切る作業が欠かせません。時間のかかるなかなか大変な作業です。

②砂鉄採取・選鉱
室蘭のイタンキ浜を含む噴火湾の砂浜には、砂鉄を多く含んでいる場所がいくつかあります。「たたらの会」の先人たちは、すべての材料を地元産・手作業で集めることにこだわりました。

③貝殻つぶし
製鉄に必要な材料は3つ。先述の木炭・砂鉄そして石灰です。地元でとれるホタテの貝殻を細かく砕き、ふるいにかけ、石灰として使用しています。

④粘土
鉄の材料のほか、炉を作ったり操業中に穴をふさいだりと大活躍の必須アイテムが粘土です。粘土の中身や産地は、トップシークレットです。

■築炉

耐火ブロックと粘土のボディ、そこに鉄板製の煙突を載せ、高さ約170㎝の炉を作ります。ボディの築炉後は乾燥させるため、炉内で木材や炭を燃やします。約半日かかる作業です。

■小たたら製鉄操業

操業当日は火の神様へのお祈りからスタート。炉が温まったら25~30回に分けて少しずつ材料を装入。この装入は子供から大人まで体験することが可能です。こうして炉の中でぽたぽたと鉄が溶け底に溜まっていきます。

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途中で不純物(ノロ)を炉外に排出する「ノロ出し」を行ないます。真っ赤に溶けたドロドロのノロがマグマめいて噴出する様子は、縄文から続く日本人のDNAに訴えかける何かを感じさせるハイライトの一つです。映えます。

予定されたすべての装入を終了後、炉を壊し鉄を取り出します。ものすごい熱なので、危険な作業です。操業がうまくいけば、炉の中からお椀型の「鉧(ケラ)」が現れます。鉧には鉄のほかに燃え残った木炭や溶けた粘土などが含まれており、さらに鍛錬を行ない純度を高めたものが「玉鋼」。日本刀の原料です。
小たたら製鉄では、歩留まり2割の玉鋼ができたら大成功だと言われています。

■鍛造

鉧を熱し、伸ばし、折り畳み、伸ばし、折り畳み、伸ばし、を繰り返し、玉鋼としての強度を高め、ナイフの鍛造を行ないます。焼き入れ後はヤスリや砥石で磨き上げ、既製品とは違う無骨で傷のある、宇宙に1つしかないナイフに仕上げていきます。
作業場の熱さや金槌の重さ、作業の一つ一つに思いがこもるため、出来上がった時の達成感は相当なものです。

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BROCKENでは、修練を積みながら小たたら製鉄と鍛造の体験を徐々に提供していきます。
内容・費用につきましてはお問合せ下さい。

dsk1018@gmail.com

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